頭がいたい

今日も太陽を追いかける

私の知らない推し

この間、とある友人から私の推しの目撃情報が入った。私もよく行く場所であったのだが、その日はニートをしていたので友人からの連絡に気づかなかった。行けなかった。無念であった。



推しに遭遇してお話がしたいわけでも気づいて欲しいわけでもなく、遠くから見ていたいだけなんだが。



どうしても外せない用事があった、もしくは仕事中だった、とか遠く離れた場所にいた、とかなら諦めがつくのだが生憎わたしはあの時ニートをしていた。日本語としておかしいのはわかっているのだが、ニートをしていたのほかに言いようがない。とてつもない悔しいという感情に襲われた。




まあでも、その目撃情報は確実に私だけしか知らないんだ、同厨みんな推しくんがあの日あの場所に誰といた、っていうのは知らないんだ、ふふんっていう背徳感を得た。




だが、後日推しくんがその場所でのイベントを発表した。なるほど、下調べだったわけか?とかまたしてもふふんと思うわけです。




でも、推しくんが

「初めての___!すごく楽しみです」

と、その場所に行くのは初めてだとブログに書いていた。




なんだか、すごくゾッとした。




え、ちょっとまって、あなたこの前行ったんでしょ!?と私はなるわけです。

私は推しくんがその場所に行ったことを知っていました。そのことはさっき書いた通り、背徳感もあった。



でも、推しくんは初めてだと言う。

簡単に言えば、嘘、ということ。



自分が見た推しだけしか信じない、と割り切れる人間だったら良かったのですが…。同厨への対応とか、推しの生活だとか、交友関係だとか、もうめちゃくちゃ気になる。全部を知りたいと思う。




若手俳優、という職業であるから、当然見せる部分と、見せない部分があることはわかっている。当たり前だけど、私は若手俳優である推しくんしか知らない。

それは推しくんが意図して見せている部分だ。



某りさ子で、

「理解と納得は違う」という台詞がある。

私はこれを聞いた時やべえ今年1の名言がついにきた…と思った。そのくらいに刺さった言葉だった。




もうまさにこれで、私の知らない部分があることだなんてわかりきっているし、理解はしているんだけど。




推しくんが初めて行く、と言うから、きっとそのブログを見たみんなはそっか〜初めてなんだ〜ってなる。

私も友人から情報を貰っていなかったら当然そうだ。



でも実際は初めて行くんじゃない。私は推しくんの見せない部分に少し触れてしまったことがとてつもなく怖くなってしまった。

推しの全てが知りたいとか言っていたのに、だ。



とても悲しく、苦しい。




このまま応援していっても、私は知らないことだらけで、ただ知った風になって行くだけで。こんなことなら、最初から知らない方が良かった。そんなことを考えてしまう、ズルい人間で自分が嫌になる。










大好きで、苦しい。